2016年8月22日月曜日

スキンヘッドの分類、BBCとMPB



英語のスキンヘッド情報サイトを見ていると、「BBC」「MPB」という略語がしばしば見られます。


BBCとはBald By Choice、すなわち「自分の意思でスキンヘッドにしている人」のことです。

逆にMPBはMale Pattern Baldnessで、「男性型脱毛症でスキンヘッドにしている人」のこと。

最も、そういったサイト内のみであって、一般の人に伝わる英語ではありませんが。


自分はBBCだ、あるいはMPBだといった主張は、私にはときにナンセンスに聞こえます。

例えば頭頂部まですっかり男性型脱毛症が進行しているのが丸分かりな年配の方が

「僕は脱毛は進んでいるが、スキンヘッドが好きで自分の意思で剃っている。だからBBCだ」

と主張している時があります。

あるいは、二十歳にもならないうちにほんの少し髪が薄くなったことが気になり始め、

どうせなら思いっきりハゲてしまう前にとスキンヘッドにしてしまった人が

「自分はMPBだ」

と称しているものの、その後何年も毛根はしっかり健康のまま残っているという事例もあったり。

前者の年配の方は、自分の意思でスキンヘッドにしていると言った方がなんとなく聞き映えが良いから、そう称しているのでしょう。

MPBでもカッコいいスキンヘッドの人は幾らでもいますし、

BBCでもスキンヘッドにしていることにプライドを持たず生きている人なら、私はカッコいいとは思いません。


BBC、MPBという略称は自分を主張するのに使うのではなく、

正しく分類した上でディスカッション中に取り入れることで、その本意が生きてくるものだと思います。

例えば「自分はBBCで毛量が多いからカミソリの消耗が速くて困っている」とか

「MPBなので毛根のある部分、ない部分の境目を目立たなくできないだろうか」とかね。


将来、BBC、MPBという言葉が差別用語になる日が来たりなんかして、と想像することがありますが、

そんな日が来るということはスキンヘッドが相当認められる世の中になっているということでしょうから、

それはそれで複雑な気持ちになります。